靴を履いて立っているとき、ヒールがないとかかとに体重がかかり過ぎる傾向があります。ヒールでかかとを少し上げてやることによって、体重は足裏に平均してかかるようになります。歩くときにも、かかとから着地するので、その際にヒールはこの部分を保護し、ショックをやわらげます。また、ヒールがある分、ヵかとを持ち上げる力が不要となって、蹴る力を早く地面に伝えることができます。
ヒールの高さは2〜3cmが最適ですが、5cmまでならさほど支障はありません。それ以上の高さになると、爪先立ちですり足状態で歩くようになるので、同じ距離を歩く場合、歩幅が小さくなり歩数が増えます。逆に、低すぎても歩幅が多くなります。2〜3cmのときが、歩幅が最大、歩数が最小になりリズミカルに歩けるので足腰にかかる負担も最小になります。